魚丸お役立ちコンテンツ 近海本まぐろの漁場・回遊・主な産地

近海本まぐろの漁場・回遊・主な産地

 

【1月】
津軽のマグロの水揚げも少なくなり漁も終盤を迎えるが、価格は依然として年末の余波を受けて高値で推移する。
下旬には水温の低下と伴に餌となるスルメイカも少なくなり、津軽漁は1月でほぼ終了。

【2月〜3月】
代わって餌を求めて日本海を南下するマグロが見島(山口)辺りに出現する。
餌が津軽のマグロと同じスルメイカなのでまだ旨みと脂がのっているマグロといえる。
特に近海物が極端に少ないこの時季は重宝されるし、水揚げが少ないだけに価格は大間以上に跳ね上がる。また小型の壱岐(長崎)のマグロを水揚げされる。またスポットでは日本海、太平洋各地の漁港で定置網のマグロが水揚げされるが脂はのっている。

【4月〜6月】
上物の寿司屋を悩ませる2月〜3月の近海物の極端に少ない時季を過ぎれば、早ければ4月上旬に油津、川南、日南の宮崎産のシビマグロが初入荷する。宮崎産は脂はうすいが、待ちに待った大型ということで期待に胸を弾ませます。宮崎に出現したマグロは5月頃に紀伊半島にたどり着き、勝浦産(和歌山)が入荷しますが漁はわずか1ヶ月で終了します。宮崎産より相対的にまだ脂がのった勝浦産ですが、両マグロとも脂のノリ、旨みの点ではどうしても晩秋のマグロには劣ります。なぜなら晩秋のマグロは餌としてイカ、サバ、サンマを主食にしているが、宮崎、勝浦は脂のないアジ、トビウオ、カツオを主食としているからである。これは春マグロの宿命でしょう。しかし上物になれば晩秋のマグロに引けを取らない高値で取引される。

【7月〜8月】
夏場といえば代表的な境港(鳥取)の中ボウが水揚げされるが、巻き網漁のため身質はあまり良くなく、身の褐色もはやい。またスポットでは日本海、太平洋各地の漁港で巻網漁、定置網のマグロが水揚げされるが、夏マグロだけに脂もうすく、身質もあまり良くない。

【9月〜12月】
津軽海峡にスルメイカやサンマが集まりだすと索餌回遊し始めたマグロもやって来ていよいよシーズン到来。津軽海峡や北海道の日本海側、太平洋側にマグロが集まる。9月はまだ旨みも香りも少ないが、10月になるとしだいに旨みも香りも強くなり、11月に突入すると脂がのったサンマ、肝を内蔵したスルメイカが増えると伴に旨みと香り、脂もしっかりのってピークを迎える。
そして12月下旬となると価格が高騰する。

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